Technology(仕上げ技術)
■切削スピン仕上げ加工■
研磨スピンや研削スピンとは異なる、弊社代表(中村)の最も得意としている仕上げ加工です。
こちらの仕上げ加工は国内外でも限られた職人にしか出来ない技法という点と、身につけるには難易度が高い事もありすでに会得している中村のような職人は重宝されております。
切削による均一な挽き目(ヒキメ)に仕上げ、
放射状に輝く仕上がりとなり、スピン仕上げの部類の中では最も光輝きます。
特殊な加工法のため、現在では切削スピン仕上げが出来る企業どころか人材も少ない貴重な技です。
一般的な挽物加工でのスピン目とは全く異なる仕上がりとなります。
(アルミ・真鍮・ステンレスに施せます)
(御要望が御座いましたらサンプルもお渡し可能です:送料ご負担下さい)
■切削鏡面カット■
内径または外形の円一周に施す事が可能な「切削加工による鏡面仕上げ」です。
研磨等とは異なり「精度が出る・磨き垂れが無い・超鏡面」が特徴です。
主に外観製品のアクセントとして使われます。
(アルミ、真鍮に施せます)
(鏡面部分は素材の色となります)
■酸化発色処理(SUS304ステンレス材)■
SUS304ステンレスへのカラー皮膜処理による仕上げ技術です。
※特徴①
金属の質感が失われず光沢がそのまま残ります。
※特徴②
酸化発色皮膜は優れた耐候性&耐食性があり、
使用する場所・用途・メンテナンスによっては半永久的に劣化しません。
※特徴③
酸化発色皮膜は塗料や染料を一切使用していない為、
一般のステンレスと一緒にリサイクルができ環境負荷の低減に繋がります。
※注意と説明※
カラーと聞くと【色を付けていると勘違いされやすい】のですが違います。
実際には透明な被膜を素材肌に付与する事で、
【光の屈折距離を変化させて色がついているように見える】というのが正しいです。
酸化発色処理は主に【ステンレス材、チタン材】へ行われる専用処理であり、アルミに行うアルマイトとも異なります。
(必要設備も技術も処理工程もカラー皮膜とアルマイトでは異なります)
またステンレス材への酸化発色処理は技術誕生から日が浅く、安定して処理出来る事が少ない事、そして何より『黒、青、マゼンタ、金、緑』の4色のみという事、それらは透明皮膜の変化に寄って【角度によっても、人によっても色が違って見える】という事がメリットでありデメリットでもあります。
■狙い色■
色は発色処理中に目まぐるしく変化するため、寸法公差のような程度の中心色(例えば金色)を決めて上下の濃淡誤差範囲を決めて処理します。
しかしそれでも特に量産品では全く同じ色に全て仕上がる保証は出来ません。
素材肌のμ(ミクロン)レベルの凹凸によっても見え方が変わります。
※
下の参考写真のビスは1ロットを同じ時間処理した品ですが色は様々な事が分かると思います。
これは中心色を【マゼンタ】にした場合の誤差です。
■デザインアルマイト■
通常の単色アルマイト、ダブル~トリプルといったアルマイトとは異なる特殊な技法&工程によるアルマイト処理です。
あらゆるアルマイト処理を経験しているからこそ可能なノウハウによって生み出されました。
■A5052板金ケース【黒色×赤】ダブルAL
■A5056切削ケース【シャンパンゴールド×黒】ダブルAL
(こちら2種類の参考写真です)
写真のような液だれ感以外にも、文字やイラストなども勿論可能です。
印刷ではなくカラーアルマイト処理にて仕上げているため、耐久性や耐食性は一般的なシルク印刷などの比ではありません。
またシルク印刷と比べると版代などが必要ないため、コストが削減されます。
■まだら模様仕上げ(大理石風)■
真鍮または鉄系の材料を使った加工品にのみ可能な仕上げ処理です。
特殊なメッキ下地を加工した後にメッキ処理を行い、
更にその後に特殊な表面処理を行う事で完成する外観仕上げ加工です。
塗装やアルマイト処理等と比べ、比較的安価に製作出来る事が最大のメリットです。
(同じ模様を作ったり模様を狙う事など出来ません)
(艶有りだけとなります)
・アンティークな雰囲気にしたい場合などにオススメです。
・ワンポイントアクセントにオススメです。
※
写真の品は、C3604真鍮の切削仕上げ品を使い、オーディオ機器や楽器などのノブ&ツマミとして仕上げました。
■無劣化アルマイト処理■
独自ノウハウにより、処理前の製品外観を極限まで損なわずに処理が可能なため、
一般的なアルマイトに見られる【曇り・クスミ】が発生せずに超光沢のまま仕上げる事が可能です。
また無劣化でありながら皮膜は硬質アルマイトレベルのため、表面硬度や耐摩耗性も向上します。
(カラーサンプルを頂ければ何色でも近づける事は可能です)
(白アルマイトとは透明アルマイトの為、白色ではなく素材色に仕上がる事を指します)
(アルマイト処理はダイキャストを除くアルミ材に処理可能です)
※無劣化アルマイト処理のみの御相談やお見積も可能です。
※単色、ダブル(2色)など多色処理が可能です。
■ナシジ仕上げ■
ショットブラストとは異なり、職人によるハンドブラストによってムラの無い仕上がりが可能です。
細かい粒子を当てる事で生み出すμ(ミクロン)レベルの凸凹処理です。
ナシジ処理と呼ばれ、梨肌のような表面に仕上がります。
アルマイト等と組み合わせる事で艶消し効果にもなります。
また、表面の粗さや肌を整える為にも使われる事が多く「ダイキャスト製品」の仕上げにも重宝されます。
(粒子のサイズを選定する事で外観は色々な表情に変化可能です)
(材質は問いません)
■クスミ(スモーク)仕上げ■
一般的なヘアラインとは異なる研磨仕上げとなります。
重厚感を生み出す事が可能です。
(アルミへのアルマイト処理と合わせて処理されます)
■古美(ふるび)仕上げ■
職人による手作業により、日本の伝統処理としても知られる処理です。
主に真鍮(しんちゅう)材料の表面をアンティーク調に仕上げる事が出来ます。
仕上げ肌を【通常・腐食】そして仕上げ処理は【黒・金・茶】の塗装から選択可能です。
(参考写真は【古美・腐食・茶色】です)
■各種メッキ処理、窒化処理■
銅・ニッケル・クロームメッキ、18k・24k金メッキ、など各種メッキ処理が可能です。
外観を変化させる事に使われる事も多いですが、製品の品質向上や耐食性向上に処理されます。
下地処理までしっかりと行うことでメッキ肌の浮きやボツボツしたスポット腐食を最大限に防止する事も可能です。
(電気の通る素材であれば何でも可能です)
■超仕上げローレット加工■
一般的な金属加工業としてのローレット仕上げでは仕上がりが悪く外観製品には使えないと言われてもいました。
そんな中でも弊社では「超仕上げローレット加工」として美しい仕上がりに加工可能です。
(ピン角、台形、ヒラメ、アヤメ)
【二次加工】
■ダイキャスト製品への仕上げ追加工
■ダイキャスト成形だけでは難しい寸法箇所の精度出し仕上げ加工
■他社製の既存品や失敗品の手直し&リメイク加工
セミカスタムオーダー
(※1 既存のHATA製品を元に一部変化を付け製作)
フルオーダー、ワンオフ品
(細かい打ち合わせを行い唯一無二の作品作りをお手伝いします)